2003/07/17 
県会・市会勉強会 (教育について)平成15年7月17日(木)

 平成15年、7月17日(木)、午前8時より恒例の県会・神戸市会公明党の勉強会に参加した。
 今回のテーマは、「教育について」ということで、株式会社アップの代表取締役の木下雅勝社長よりご講演をいただいた。
 初対面であったが、木下社長の庶民的でかつユニークな人柄に触れながら1時間程度の講演を楽しく有意義に聞かせていただいた。

 木下社長は、@学校教育の現況と課題 A子育て3原則 B3%理論について C教育特区と自由化・民営化 Dこれからのキーワード「多様化」等について講演してくださった。

 @の学校教育の現況と課題については、学校の先生の高齢化が進んでいることや少子化が進んでいるにもかかわらず、学校の数は減ることなく存続していること、また、進学率は上昇しているが、4年制大学を卒業しても就職難であることや学習しない子ども達が増えてきていることなどの報告があった。

 Aの子育て3原則については、先ず「はい」と言う返事をすること、また、あいさつをすること、更に、靴を並べること等などの基本的なことが身についている子ども達が少ないように思うし、こういったことは子どもの問題ではなく親の責任でもあるといわれていた。

 B3%理論とは、何を意味するのか興味深いところだったが、いわゆる木下社長自論の3%とは、英語学習にせよ、その他、数学、運動神経や音感、学力神経などにおいても、その担い手は約3%ぐらいの人達で構成されていることから、どの人にも一様にすべてを習得させなければならないというような教育平等論を展開しつづけようとすると、ある時点で子ども達に苦渋を強いることにつながる恐れがある。子どもの特性を活かし、適性を見つけ応援をする方が大事であると思うとご自身の考えを述べられていた。
 「いかに公教育を活かすのかということが求められていると思う。教師においても3%理論を展開することが必要であると思う。多くの先生の活力、指導力を高めていくことが求められている反面、子ども達の安全確保という課題も第1義的に考えなければならないことから、例えば、教師による補導員の設置なども必要なことだろうと思うし、教師同士の学校間交流なども試してみてはどうかと思う。」と学校教育についても考えを述べられた。

 C教育特区と自由化・民営化については、「例えば私学で経営が困難なところもあるわけでそういった、既存校を活性化させるための取り組みも必要ではないだろうか、教育特区については神奈川県横須賀市が手を上げているし、沼津の加藤学園ではユニークな英語学習を展開している」など先進的な取り組み例を紹介してくださった。

 Dこれからのキーワード「多様化」とは、特に社会科一つとってみてもわかるように、小学校、中学校、高校と一貫性がなく、何回もおなじ内容のカリキュラムを繰り返し教えるようになっている。それに比べ、中高一貫教育では各年度のカリキュラムを編成でき効率的かつ明快な授業展開ができるようになっている。
 これからの時代はまさに多様化が求められる。教育平等論者とは平行線を辿るが、「学びからの逃走」に甘んじさせるのではなく、確かな学力を身につけさせるために勇気ある一歩を踏み込む事も大事であると思う。との講演内容であった。

 木下社長は、小学生から大人までを対象に幅広く66教室の熟経営をされている方だけに示唆に富んだ講演をしてくださった。多くの人々と接し、多くの声を聞く中で、常に子どもの目線、また、親の思いや悩みなども的確につかんでおられるからこそ、現在の教育の課題などについても率直に発言されるのだろうと思った。
 今後、子どもの多様性を大事にし、やる気を引き出す塾、受験に限らずITなど総合教育にも力を注いでいきたいと熱心に取り組まれていることに感心した。
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