2003/07/30 
文教経済委員会 平成15年7月29日(火) 午前10時


             道の駅「淡河」

 平成15年7月29日(火)、文教経済委員会が開かれた。この日の委員会協議事項は下記のとおりである。

                      記

 [産業振興局]
 1、請願第21号 神戸市復興支援工場の使用料等の減額及び中小零細地場産業への支援を求める請願

 2、報    告 平成16年度国家予算に対する要望について(関係分)

 [教育委員会]
 1、報    告 平成16年度国家予算に対する要望について(関係分)

 [生活文化観光局]
 1、報    告 平成16年度国家予算に対する要望について(関係分)


 [意 見 決 定]
  請願第21号

 この日の委員会は、産業振興局関係で去る7月3日に本会議に提出された請願第21号「神戸市復興支援工場の使用料等の減額及び中小零細地場産業への支援を求める請願」についての審査と委員会所管の各局の平成16年度国家予算要望についての聴取のために開かれた。また、午後からは、産業振興局として、道の駅「淡河」、教育委員会として神戸市立北学校給食共同調理場、生活文化観光局として有馬の工房等の実地視察が行われた。

 先ず、産業振興局の審査において、冒頭、請願紹介議員からの趣旨説明のあと、請願者を代表して陳述が行われた。
 請願要旨は、地域地場産業へのさらなる支援と、特に復興支援工場の使用料、共益費、駐車代金を減額してくださいとの請願である。

 請願第21号及び国家予算要望(関係分)の説明の後、質疑応答が繰り返された。
 請願第21号の復興支援工場の使用料については、建設費用を下回っており、(本来なら平米2500円相当のところ1200円から1900円に抑えている)民間賃貸工場の家賃も考慮しながら、当初から低額に設定たれている。
 また、共益費についても、平米あたり300円で、共用部分については24時間維持管理していることからむしろ不足している状況にあり、駐車場代金についても月額15000円と周辺の相場と比べて高いというものではない。したがって、民間より、低額となっているこれら使用料について、更に減額することは適切でない。
 また、地場産業の支援については、家賃補助や販路開拓の支援のほか、緊急融資等による震災からの立ち上がり支援を行ってきており、特にケミカル産業の支援については、シューズプラザの建設や神戸ものづくり職人大学等への支援も行っている。更に、技術の高度化や経営相談などソフト面の支援も行ってきているとの説明がなされた。

 国家予算要望関係分は下記のとおり

 1 被災市民の生活支援について
   @ 被災中小商工業の復興促進
   ・ 緊急災害復旧資金融資の据置期間等の延長(これまで6度目の延長がなされ、この度据置期間を9年から10年に、償還期間を16年か17年要望しようとするもの) 
   ・ 政府系金融機関の災害復旧貸付制度の取り扱い期間の延長(これまで8度目の延長がなされ、15年の7月31日まで延長していただいたが、更に取り扱い期間の延長をお願いしていたところ、この程、16年の7月31日まで延長が認められた。)

   A 阪神・淡路産業復興推進機構への支援の継続

 2 神戸医療産業都市構想の推進について
   @ 企業・大学が参画し、国内のみならず中国・アジア諸国を対象にした人材育成や新たな事業支援のための中核機能の整備

   A 医学・工学連携による先端的医療機器開発に対する支援

 3 構造改革特別区域の推進について
   @ 「六甲有馬観光特区」の実現

   A 「人と自然との共生ゾーン特区」の実現

   B 特区制度の拡充

 4 産業の振興について
   @ 神戸ロボットテクノロジーの推進

   A ものづくりに関する産業の高度化支援

   B 外国・外資系企業の誘致推進
 
   C 上海・長江交易促進プロジェクトの推進

   D ベンチャー企業の育成支援

   E 中央卸売り市場本場の再整備

   F 農漁業関連事業の拡充

[平成16年度国家予算要望・・・教育委員会所管分]

* 国から地方への税源移譲を基本とする三位一体改革の実現について

(1) 税源移譲の実現
 ・国から地方へ消費税・所得税・法人税等の基幹税からの税源移譲の実現

(2) 国庫補助負担金の廃止・縮減
 ・地方への負担転嫁とならないよう、税源移譲と一体となった措置
 ・真に国が義務的に負担すべきものの明確化及び所要額の確保

(3) 地方交付税の改革
 ・税源移譲と国庫補助負担金の見直しと一体となった措置
 ・国と地方の役割分担に応じた財源の保障機能と税源偏在の調整機能の重視
(4) 大都市特有の財政需要に対応した都市税源の拡充強化
 ・大都市特有の財政需要に対応した都市税源、特に法人所得課税、消費、流通課税などの配分割合の拡充強化

(5) 県費負担職員制度の見直し
 ・市立小・中学校の教職員に係る給与費負担の指定都市への移管など、制度の見直しが実施される場合の所要全額の税源及び学級編成基準の設定・教職員定数の決定など包括的な権限の移譲

* 教育環境の充実について

(1)第7次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画の更なる充実及び大都市での早期完全実施

(2)児童・生徒への心のケア等を行う教育復興担当教員の継続配置

(3)児童・生徒による問題行動の多様化・深刻化に対応するための生徒指導を専門に担当する教員の増員

(4)家庭環境の事情から支援を必要とする児童・生徒の増加に対する児童生徒支援加配の一層の拡充

(5)学習障害(LD)児、注意欠陥・多動性障害(ADHD)児等、特別な教育的支援を必要とする児童・生徒の教育の充実に関する教員の加配

(6)児童・生徒の急増期に新設した小・中学校の改修・改築次期到来に伴う学校施設大規模改造事業等にかかる財政措置の拡充


[平成16年度国家予算要望・・・生活文化観光局所管分]

*構造改革特別区域(特区)の推進いついて
 
(1) 「六甲有馬観光特区」の実現
 ・ 六甲・有馬地区の新たな魅力創造と豊かな自然資源を生かした「六甲有馬観光特区」の実現

*産業の振興について

(1)国際交流と集客・観光の振興について
 ・ 国際観光・コンベンション都市神戸にふさわしい、地域の文化的・経済的復興を促進する集客イベント及び国際会議等の誘致の推進

 ・ 国際相互理解と経済の活性化を促進する外国人の訪日旅行(インバウンド)の推進

 ・国立「海外日系人会館」(仮称)の整備

 [実地視察日程]

 @ 道の駅「淡河」

 午後1時から実地視察が行われ、先ず、4月22日にオープンした道の駅「淡河」に向かった。当該施設は神戸市がJA兵庫六甲とともに開設した施設であり、神戸市街地より国道428号線を北へ約20キロ(車で45分)地点で、県道三木・三田線と交差する利便性の高い場所に位置している。

 最初にJA兵庫六甲淡河支所にて当該施設の事業概要及び、施設の説明を受けた。事業概要及び施設の内容については下記のとおりである。

[事業概要]

1、名 称      道の駅「淡河」
2、場 所      神戸市北区淡河町淡河字弘法垣643−1(959−1665)
3、事業等の内容
   国土交通省の特定交通安全施設等整備事業の導入による休憩施設、農林水産省のアグリチャレンジャー支援事業の導入による地域振興施設を整備しました。(総事業費1億4千万)
4、供用開始     平成15年4月22日
5、概 要

 道の駅「淡河」は、安全で快適な道路交通環境の形成並びに地域農業の振興に寄与することを目的に、特定交通安全施設と地域振興施設を併せ持った施設であり、神戸市と兵庫六甲農業協同組合が整備したきた。
 特定交通安全施設は、駐車場、トイレ、公衆電話のほか、地域の道路・交通情報を備え、また、地域振興施設は、新鮮な地元農産物を販売する直売所と地域の食材を提供するレストランからなっている。
 
 この道の駅は神戸市内で初めて(政令指定都市で初)設置するもので、県下では26番目の施設となる。

 4月22日の開設より大変好評で、直売所には1日平均340人から350人が訪れ、レストランの利用客は200人強ほどとのこと、また土日については、直売所に500人、レスランには300人程度が来られ、地元の新鮮な野菜や果物、花等を購入したり、淡河町の女性企業家が地元で栽培したそば粉100%を製造した「十割そば」などに舌鼓みをうつなど地域振興に大いに貢献しているとのことであった。

道の駅「淡河」

A 北学校給食共同調理場

 午後14時過ぎ、北学校給食調理場に到着した。施設内では大きななべ(グランドケトル)を洗浄している場面を視察した。

 先ず、ビデオ(給食調理場の一日)を上映していただいた。ビデオでは、各小学校へ安全に給食を届け、食べ終わった食器等を回収・洗浄し一日の作業が終了するまでの行程を見せていただいたが、改めて大変な仕事であることがわかった。

 行程として、エアーシャワーで服についたほこりを取り作業に入ります。野菜など食材の汚れを落とすために三層シンクで洗い落とし、グランドケトルという大きななべで調理します。出来上がった給食は時間に間に合うように各小学校に配送され、食べ終わった食器等を食器浸漬機で食器の汚れを落ちやすくし、食缶洗浄機やコンテナ洗浄機で食缶やコンテナをきれいに洗い落とします。
 
 また、当該施設の特徴として、床に水を流さないドライシステムで、生ゴミを分解する生ゴミ処理機や太陽光発電システムを取り入れるなど、環境に優しい施設である。

  施設の概要とともに給食のこんだて表についての説明もあり、安全な食材に配慮し、神戸ブランド野菜等も取り入れる工夫をしているとのことであった。

 センター地区こんだて表
 
 
 
 B 有馬の工房

 午後15時30分過ぎ、有馬町の有馬の工房や大公の湯殿館、金の湯等を視察した。6月の開設時にも来させていただいたが、その後の状況をお聞きすると各施設ができたことにより回遊性が高まり、更に有馬の工房には湯治客や観光客が気軽に立ち寄り利用して頂いているとのことであった。
 1階フロア−は多目的ホール、温泉ギャラリー、お茶所などがあり、ホールでは各種イベントが開催されるとのことだった。この日は竹細工の体験学習が実施されていた。2階のフロアーは、洋室・和室の休憩室が8室あり気軽に利用していただけるようになっている。また、今回、同フロア−には新たにマッサージ室も設置されていた。3階のフロア−は小宿[とうじ]として設置され、宿泊者のみにご利用いただけるようになっている。

 有馬の工房

有馬温泉金の湯

有馬温泉銀の湯